最近よく聞く「受験うつ」とは?受験うつの概要と対策法を解説!

2018年11月20日


小学生・中学生問わず、本格的な受験へのプレッシャーによるストレスから、勉強に集中できなくなり、精神的にバランスを崩してしまう「受験うつ」と呼ばれる症状が問題になっています。

九州家庭教師協会が、受験うつを防ぐための勉強についてお伝えします。
 

受験うつとは

現代は管理社会・競争社会とも呼ばれ、うつ病を発症する方は増えています。社会人であれば上司や顧客からの厳しい声に常にさらされ、仕事の忙しさによって気づかずにうつの症状を発症していることもあるそうです。しかし、この病気は何も大人だけが病む病気ではありません。
特に、精神がまだ発達していない子供にとってもうつ病を抱える事があります。

その一例が近年問題視される「受験うつ」と呼ばれる状態です。

受験うつとは受験生だけに発症する病気ではなく、受験生の時期に発症するうつの症状のことを言います。

受験うつの症状

 受験うつの症状は「テキストを読んでも頭に入らない」「覚えたはずのことが思い出せなくなる」ということが勉強時にまず現れます。放っておくと日常生活で気力を失い、不登校になることも考えられます。
大人のうつ病ではふさぎ込んだり、食欲が減退するなどの特徴がみられやすいのですが、子供のうつ病には情緒不安定になるなど行動的にその特徴がみられる場合が多いと言われています。
表面的にも爪を噛むや、円形脱毛症に食欲不振や逆に暴飲暴食などの目に見えた症状が現れれば、危険信号だと考えましょう。

また受験うつに関しては、その半数以上が「新型うつ(※)」に該当するともいわれています。
新型うつの特徴としては「自分が好きなことは楽しくできるが、仕事や勉強にはうつ症状がみっれる」というもの。

※新型うつという用語に関しては正式な医学用語ではなく、その特徴も専門家の間で統一した見解が得られていないことに注意してください。「新型うつ」とはあくまで従来型の典型的なうつ病の症状に当てはまらないものの総称です。医学的には「非定型うつ病」と呼ばれているものに最も近いかと考えます。

そのため、なかには受験うつになった経験に気が付かず成長し、社会人になりストレスなどが起因となり影響を及ぼすこともあります。
 

受験うつ発症のメカニズム

子供は親御さんの気持ちに応えたいという気持ちが強いものです。特に受験を考えるお子さんは親御さんのサポートが厚ければ、よりその気持ちを真摯に受け取ることでしょう。

だからこそ、テストの点が芳しくない結果になれば、期待を裏切ったと考え込んでしまう子供もいます。さらに、自身にプレッシャーをかけ続ければ、その思いとは裏腹に勉強に集中して打ち込む事も困難となります。

近年、受験うつに対しての情報が出回るようになりましたが、未だに勉強に対する甘えや気のせいと言った言葉で片付けられてしまうケースもあります。そのため、知らないうちにお子さんを更に追い込み、取り返しのつかない状態に追い込んでしまうことにもなりかねません。

 社会の仕組みや、大人になる事というものは全ての子供にとっては漠然としていて、未知で恐怖感を与える事になります。そして、学歴や受験がどのような利益を与えるか分かっていないこともあり、受験勉強に対しての不安を引き起こす可能性もあります。また、この不安を増長させる原因には、子供をサポートするはずの親御さんや塾の講師の存在も考えられます。

受験うつの判断目安

目安としては「テキストを読んでも頭に入らない」「覚えたはずのことが思い出せなくなる」「よく眠れない」「食欲が湧かない、または過剰に食べてしまう」などの症状が2週間続いた受験生は受験うつの可能性に目を向けてみるのも大事かと思います。「受験うつではないか?」の可能性に思い当ったら、自己判断で完結するのではなく、のではなく、専門医を受診して正しい診断と対策を仰いでください。

 受験うつへの予防・対策方法

日ごろからの受験うつへの予防対策として親御さんに出来る事は、子供の話をよく聞いて会話をすることがまず大切なことです。会話の内容は、勉強にまつわるものではなく、マンガやアニメ、学校での出来事といった、お子さんが興味の湧く、たわいのない話で大丈夫です。会話する機会を増やしましょう。

ただ気を付けて欲しいのが、親が一方的に話しかけるや、探りを入れるのではなく、子供の話をしっかり聞く態度を持ち、子供自身が意欲的に話せるような環境を作り上げてあげましょう。

お子さんが自分の口で不安や悩みを吐露することがあれば、その悩みに寄り添い、支えてあげることも大切です。

最後に

受験うつは、お子さんの精神状態を追い込むことになる危険な病気です。

受験勉強にお子さん・親御さん共に躍起になることもあるでしょうが、もしお子さんの異変の兆候が見られたら、受験を諦める勇気も必要だと考えておくべきです。

普通の公立校に進学することも受験うつを防ぐために有効な手段となるため、人生計画の上で、回り道だとしても、ゴールに向かって健康的で健やかな成長を促すことは、最終的に夢にたどり着く人生の支え方も親御さんの努力で行える予防法になります。
 
家庭教師・九州家庭教師協会は、小学生や中学生の勉強方法のサポート・アドバイスだけでなく、難関校受験の目標に向けた個別指導もお子さんに合わせてサポート致します。
 

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