2020年の教育改革には、大学入試の改革も含まれ、大学入試センター試験の廃止に伴い、大学入学共通テストが導入されます。入試の情報を知らない親御さんへ、福岡・熊本・佐賀・長崎・鹿児島・宮崎・大分を中心に活動している九州家庭教師協会が、大学入学共通テストの説明をいたします。
 

センター試験から共通テストの変更点

2020年に行われる教育改革の中には、大学入試も変更に組み込まれています。
大学入試センター試験が2020年1月の実施をもって廃止されます。2020年1月のセンター試験はあくまでも浪人生向けに実施されるもので、現役生は、導入されたばかりの大学入学共通テストを受験することになります。
センター試験の廃止を知る親御さんは多くいらっしゃると思いますが、代わりにどういったテストが行われるかなど、今までの試験とは何が違いうなど詳しい内容まで知っている親御さんは少ないと思われます。ですので、大学入試の変更点をお伝えします。
 
大きな変更点は2点となります。
国語と数学で記述式問題の導入と、英語は4技能、民間資格・検定試験を活用する。といった変更が大きな改革となっています。
 

変更点の説明

センター試験で重視されていた詰め込み型の知識力だけでなく、思考力・判断力・表現力を測る試験になります。ただし、従来のセンター試験方法の、マークシート形式も使用し一部で記述式の問題も取り入れられます。
 

【国語と数学で記述式問題の導入】

国語では、漢文と古文を除く範囲。そのため、現代文で記述式の問題が出題されることになっています。
数学では、数学ⅠAにおいて解答方法を記述させる問題が出題されます。いまのところ記述式の問題が出題されるのは数学Ⅰの範囲に限定されています。
 

【英語は4技能、民間資格・検定試験】

英語の試験においては、民間の資格試験の成績結果を使用することになります。
民間の資格試験は、TOEICやTOEFLなどを、大学受験をする年の4~12月に受けることが必要です。その際の試験資格を、大学入試センターに提出することにより、成績が大学入試センターから出願した大学へと送付される仕組みになります。また、従来のセンター試験のような英語の試験を大学入試共通テストの試験日に行い、その成績も大学に送付すること可能。
 
民間で行われている資格・検定試験に変更することになるので、英語を「読む」「聞く」という受け身の技能だけでなく、「話す」「書く」力が必要となります。そのため、受験で使用される英語の能力で問われる力が、2技能から4技能に変わります。
 

最後に

2020年に教育改革が起こる事で、知識を蓄えれば成績を上げることに繋がっていた従来の勉強とは違い、知識を応用できるように理解したり、発信する能力が問われるようになります。
また現段階では、まだ定まっていない部分もある教育改革ですが、現状でもより複雑になることが予想されています。そのため、上手に時間を活用し、効率よい勉強法で取り組む必要性があります。
 
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