家で勉強できない!家庭学習を習慣づけるヒント(環境編)

2018年05月07日

「勉強しなさい」「宿題を終わらせなさい」と言われても、なかなかひとりで勉強に集中できない子も多いのではないでしょうか。時間を決めて学習机に座っても、ついつい落書きしたり手遊びしたり、空中をぼんやり見つめたり……。こっそりゲーム機やゲームカードを手にとってしまうことさえあります。
この記事では、そんな家で勉強できない子供を持つ親御さんのために、家庭学習を習慣づけるための環境づくりのヒントについて解説します。
 
 

リビングやダイニングに家庭学習のスペースを作る

 
特に子供には、低年齢のうちから、毎日の家庭学習を身につけたいものです。しかし、実際は、「うちの子は、10分でできるはずの宿題プリントが、1時間かけても終わらせられない」「全く自分から勉強しようとしない」と悩む親御さんが、後を絶ちません。このようなことにならないために、家庭学習の環境を考えてみましょう。
 

リビングやダイニングで学習させる

 
まず、リビングやダイニングなどに、家庭学習のスペースを作ることをおすすめします。子供部屋に学習机がある場合も、リビングやダイニングでの勉強もさせてあげるといいでしょう。家族との時間の隙間や食事の前後などに、自然に勉強道具を開ける環境にすると、毎日の「学習」や「宿題」への抵抗がぐっと小さくなるはずです。
 

家族も子供の学習の近くに寄り添うのがおすすめ

 
子供は、家族がパソコンや家事などをするそばで自分も勉強し、ところどころ教えてもらったり、でき具合を認められたりすると、意欲を見せます。親が留守の間に勉強をさせておく場合も、嬉しいおやつなどを学習の約束とともに用意し、帰宅後の家事育児タイムの中で学習内容の確認をするなど、寄り添い見守る感覚が伝わる工夫をするとよいでしょう。
 
 

遊びのものは見せない、学びのものは見せる環境を

 
マンガ、ゲーム機、カード、さまざまなおもちゃ……。子供にとって家庭での学習を妨げる楽しいものは、たくさんあります。リビングやダイニングなら、DVDやテレビもついつい気になってしまうかもしれません。「遊びは勉強が終わってから」「ゲームは30分まで」というようなルールを作ることは基本ですが、気が散るものを目に入れない配慮も大切です。
 

おもちゃ類は「見せない収納」「こまめな片付け」

 
おもちゃはもちろんテレビにつなげたゲーム機やソフト、DVDなどを収納する場所を、決めておきましょう。専用のバスケットやボックス、引き出しなどを決めるだけでなく、視界に入らないように収納することも大切です。わざわざ家具を購入しなくても、布をかけたり高い場所に置いたりするなどの対応で十分効果的です。
 
おもちゃ類を勉強のたびに隠すのではなく、遊んだ後に片付けておくという習慣も大切です。また、遊びのものでなくても、視界に入るものが少なくシンプルな方が、脳も疲れず作業に集中できるものです。余分なものは見せないインテリアを意識すると、雑多になりがちな子育て中の部屋も、落ち着いた雰囲気になるでしょう。
 

学びを広げるアイテムは「見せる収納」

 
逆に、オブジェのように「見せる」形で置きたいのは、学びに関するものです。地球儀や図鑑、辞書、ニュース雑誌などは、勉強中はもちろん遊びやテレビ視聴の最中でも、気になったらすぐに使いましょう。大人が率先して調べ、気づきを言葉にする姿勢を見せることで、家族全体で「学びを広げる」習慣をつけることができます。
 

家庭学習の予定やゴール、成果を可視化する

 
勉強に対する子供の意識について、「自覚がない」「危機感がない」と思っている親御さんは多いのではないでしょうか。しかし、多くの子供にとって、自分の勉強について「いつまでに何をしなければいけない」ということを、しっかりと実感することは難しいのです。
 

毎日の課題やスケジュールが見やすい環境に

 
子供の家庭学習については、大人が率先してスケジュールを立ててあげましょう。毎日の取り組みを表やカレンダーに書くと、子供にも、学習計画の全体像と現在地がわかりやすいです。塾や家庭教師の日はもちろん、学校行事や習いごとなどの予定も書き込み、家庭学習とのバランスを考えます。少し頑張れば達成できそうなスモールステップで設定することがポイントです。
 

何らかの「ゴール」を設定する

 
ゴールとは、将来の夢や受験のような大きな目標と、週や月の単位で達成できる小さな目標の両方を示す。という意味です。内容としては、①「毎日続ける」など学習習慣のこと、②得点など学力のこと、③「字を丁寧に」など改善すべきこと、の3つを組み込むと効果的です。決して押し付けるのではなく、子供と一緒に確認しながら、勉強していくことが大切です。
 

達成感や楽しい気持ちを大切に

 
特に子供は、「楽しい」「嬉しい」と感じると俄然やる気を出し、学習効果も高まります。また、能力よりも努力を評価された子供の方が優秀に育つという研究結果も見られます。子供が、予定や目標通りに頑張ることができたら花丸やシール、スタンプなどをつけるなど努力の成果を見える形にしましょう。共に喜び、達成感と共に学習習慣をつけていきます。
 

まとめ

 
~楽しく自然に家庭学習をする環境を整えましょう~
 
子供の学習は、生活の中に自然に溶けこませるとか、保護者が見守りながら楽しく進めさせることで、勉強を継続させたり、勉強の効果を高めることができます。家庭学習の習慣が身につくよう、ぜひともヒントを参考にして、試してみて下さい。

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