公立高校入試で難関校を目指す場合、独学ではなく進学塾や家庭教師を利用する家庭が増えています。 進学塾と家庭教師は、それぞれメリットがあります。

進学塾のメリット

集団を対象にした進学塾は、独自のカリキュラムによって授業が進みます。
一般的に1人の講師が一定数の生徒たちを対象にして授業を行うため、個別に修正するのは難しいです。
出席するクラスのレベルにもよりますが、自己解決能力と自ら講師に質問するなど積極的な性格を持つ生徒なら進学塾でも適応しやすい傾向があります。
また集団授業なので周囲との競争意識が生まれやすく、競争心が学習意欲を高めるタイプの生徒には向いています。

一方で集団授業が苦手な生徒は、プロの家庭教師を雇うという選択もあります。

家庭教師のメリット

家庭教師の場合は、1人の先生に対して1の生徒というマンツーマンの授業になります。
生徒の学力に合わせて学習計画を立て、授業内容もスケジュールも個人に合わせて設定します。 自分のペースで学習できるため、途中でつまずいても教師と一緒に解決してから次に進めます。 納得して知識を深めていけるので、マイペース型の生徒には家庭教師の方が向いています。
みんなの前では積極的に質問できないなどの生徒にも塾と比べて家庭教師の方が向いていると言えます。
また、塾まで通う必要がないので、遠方の進学塾を考えていた人は交通費の節約もできます。

生徒にとって授業を行う先生との相性は重要ですが、集団授業を行う進学塾の場合は講師の選択ができません。 個別指導塾であれば比較的柔軟に対応してくれますが、講師の数が少ないので相性が良い先生が全くいないケースも考えられます。

家庭教師の場合は、相性の良い教師を生徒と保護者が選択できます。 妥協せずに相性の良い教師を選択すると、その後の授業がスムーズに進みやすいというメリットがあります。
家庭教師のシステムでは生徒が主役でなので、費用対効果を最大化できます。 理解できない部分があれば、納得できるまで基礎まで戻って徹底して教えてもらえます。
三年生になると本格的に受験勉強に突入していきますが、部活や習い事が忙しく時間のない生徒でも自分のペースで自由に学習できるので、焦りを感じずに勉強を進めていけます。
プロの家庭教師がバックアップしてくれるので、時には勉強や部活など学校の悩みを聞いてもらえたりなど、勉強面だけでなく、心のケアまで行うメンター的な役割も期待でき、精神面でもゆとりを持てます。