解き直しでの復習が点数アップのカギ!プロが教える間違えた問題の復習方法

こんにちは!定期テストが返ってきた後、しっかり解き直して復習していますか?
きちんと間違えたところを復習していくかどうかで次のテストの点数が変わってきます。
今回は間違えた問題にどう取り組んでいくかをご紹介します。

間違えた問題そのままにしてませんか?

点数だけに気をとられて、結果だけ見て一喜一憂。そしてテストの内容はほったらかしのまま。
学生の「あるある」話だと思います。

実際、僕も学生の頃はそうでした。テスト中は答えが思い出せずに必死に考えるものの、いざ答案が返ってくるとほったらかし。
でも当然ながらそれでは学力は向上しません。
間違えた問題は必ず解き直しをするようにしましょう。

中間テストや期末テストであれば、学校でも先生によっては授業の中に復習と解説の時間が設けられることもあるかもしれません。
しかしそれらは基本的に一回限り。中間テストや期末テストでは模試のような応用的な問題よりも、教科書に準拠した基礎的な問題が多くなります。そのために学校での定期テストで間違えた問題は必ずわかるようになるまで復習するようにしてください。
(『勉強嫌いでも大丈夫!プロが教える次の定期テストでいい点を取る方法』も見てみて下さい)

間違えた問題の分類

間違えた問題の分類

間違えた問題は以下の3つに分けることができます。

①ケアレスミス
②途中までわかっていたが、どうしても思い出せなかった問題
③応用問題で全くわからず歯が立たなかった問題

どうしても思い出せなかった問題の復習

まず優先するべきは①と②です。
①はテストが返ってくるまで間違いには気づかないかもしれませんが、②はテストが終わった瞬間から復習できるでしょう。
復習は問題を解いてからできるだけ早く行うようにしてください。

②の場合だと答案が返ってくるより早くできると思います。とくに社会や英語などでの単語のド忘れや思い出せなかったものは一人でも復習しやすいですよね。

復習は基本的に何度も繰り返すことが大切ですが、初回の復習だけでも早く取り掛かっておくと、記憶の定着もより効率的に行うことができます。

ケアレスミスした問題の復習

①に関しては数学の計算や、英語のスペルミスなどが多く該当するかもしれません。
受験は一点を争う世界。 ケアレスミスで不合格になったら悔やんでも悔やみきれません。

さて、ケアレスミスした問題の復習についてですがケアレスミスも三種類に分けることができます。

1.問題の読み間違い
2.暗記ミス
3.計算ミス
4.回答欄のズレ(設問の読み飛ばし)

1.問題の読み間違いの場合

1.の場合はA.何が問われているのかB.どう答えればいいのかの2点を意識することが大切です。

たとえば・・・
問:この文章の内容に合っているものを次から二つ選び記号で答えなさい。

よく見るタイプの問題ですね。 これを先ほどの2点を意識して見てみると

「この文章の内容に合っているもの」=A を「次から二つ選び記号」=B で答えなさい。

になります。

これを設問ごとに正確に理解して問題に取り組まないと問題の読み間違いを防ぐことはできません。

テストであればAとBの部分下線を引いていくようにしましょう。

ケアレスミスの根本的な原因は「思い込み」です。そのため、ケアレスミスを防ぐためには意識だけでなく必ず「動作」を交えることが大切になってきます。

2.暗記ミス 4.回答欄のズレ(設問の読み飛ばし)の場合

2.に関しては普段からの暗記が大切になります。テキストと照らし合わせて「正確に覚えられているか」を定期的に確認していくことが大切です。

ただ、テスト本番ではそうもいきません。 テストが時間内に一通り解き終わって、時間が余ることもあるでしょう。
問題用紙に落書きして時間をつぶすのではなく、単語の間違いのようなケアレスミスがないかをもう一度確認していくように見直しをしていきましょう。

4の回答欄のズレ(設問の読み飛ばし)にも見直しをしていくことで無くす事ができます。

3.計算ミスの場合

3.計算ミスに関しては途中式も書いていくようにしましょう

カンタンな計算ほど頭の中で解いて終わりになりがちですが、文章題になると複数の計算を組み合わせて解を求めるものが多く、計算ミスも発生しやすくなります。

以上がケアレスミスへの基本的な対策になります。さて、間違えた問題の対応へ戻りましょう。

関連記事:数学のケアレスミスをなくすには?原因と対策をプロが解説

歯が立たない応用問題への対応

定期テストではこの種類の問題が出るケースはほとんどないのですが、模試では出題されるケースがあります。明らかに学校のレベルをはるかに超えるような難問です。
この場合は無視していい問題かどうかを先生に確認しましょう。

大学受験に多いのですが、こうした「超難問」「奇問」と呼ばれる問題が出題される事もあります。学力を図るというよりは「大学の面子を保つ」という意図が隠されているらしいのですが・・。
「超難問」「奇問」に関しては取り組む価値のあるものかどうかをしっかり吟味してください。
受験を制するには「捨てる勇気」も必要になります。

解き直しは間違えた問題だけすればいい?

解き直しは基本的には間違えた問題だけで行うことが一般的ですが、テスト中に迷ってしまった問題や自信が持てなかった問題もあるでしょう。これらの問題は、答案上は正解であるかもしれませんが、次に同じような問題が出題された場合に再度間違える可能性が高まります。そのため、解き直しを行う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

迷った問題の再確認

テスト中に迷った問題や自信が持てなかった問題は、答案上が正解であっても、必ず解き直しましょう。その問題が自分の理解や知識の不足を示している可能性があります。解き直すことで、間違いや不明点を明確にし、理解を深めることができます。

同じタイプの問題への対策

解き直しを通じて、迷った問題や自信が持てなかった問題のパターンを把握しましょう。同じタイプの問題が再度出題された場合にも対応できるように、その問題の解法やポイントをしっかりと理解しておくことが重要です。

理解度の確認

解き直しを行うことで、自分の理解度や知識の抜け漏れを確認することができます。正解であっても、間違いや不明点があれば、その部分の学習や復習を行いましょう。
解き直しは、テストの成績を向上させるだけでなく、より深い学習を促す貴重な機会です。迷った問題や自信が持てなかった問題に対しては、積極的に解き直して、理解度を高めていきましょう。

解き直しの回数は何回解き直せばいいの?

解き直しは記憶の定着という意味でも3回は行いましょう。推奨のタイミングは以下になります。

1.テストが返却された当日
 習った内容を振り返り、重要なポイントを確認します。翌日の復習は、就寝前の1~2時間前に行うと効果的です。

2.1の翌日
新しい知識が定着するために、約4日後に2回目の復習を行います。勉強した内容をまとめて復習し、理解できていない点をチェックします。

3.1から約10日後
 記憶を定着させるために、約10日後に3回目の復習を行います。この時は、復習する内容を限定し、わからなかった箇所や間違えた部分に重点を置きます。

関連記事:復習はなぜ重要?復習が生む意外な効果!

間違えた問題の解き直しが一番大切

あらゆる問題に慣れようとしてやみくもに問題量を多くこなそうとする生徒さんがたまにいらっしゃいますが、一番大切なのは間違えた問題の復習です。

どれだけ多くの問題に取り組んでも、それだけでは成績アップは保証されませんが、間違えた問題を無くしていけば、確実に成績はアップしていくのですから。